世界の数よりも君と一緒にいたい
「千世は、言葉の選び方が上手いのかな」
コミュニケーションの取り方が上手だ。
僕にはない、そんなこと。ああ、そうか。きっと僕のコミュニケーション能力は千世に吸い取られてしまったんだ。
「まあ確かにあたしはコミュニケーション能力高いけどさ」
「いや、その自画自賛すごくいらない」
「でもまあ、あたしの言葉の選び方の格差ってよりかは」
「いやいや、何その格差って」
「心晴くんが言ったんじゃん。でさぁ、心晴くんは人とコミュニケーション取らなすぎるから」
「僕だって最低限は……」
「ん〜、最低限じゃ最低限しか身につかないよ。私が言うのは最低限より上の段階の話」
千世が顔を滲ませたような気がした。
「心晴くんは今からあたしとコミュニケーションをいっぱい取って、あたしみたいにコミュニケーション能力上げよう!」
「え、いやそんなに深くは思ってなかったんだけど……」
「いーや、コミュニケーション能力高めて悪いことなんてないんだよ」
「そういうところが千世のコミュ力だな」
「尊敬してくれてもいいよ」
「その言い方だと尊敬しようがないかな」
でも千世と話していて嫌だとは思わない。むしろずっと喋っていたいとさえ感じてくる。
コミュニケーションの取り方が上手だ。
僕にはない、そんなこと。ああ、そうか。きっと僕のコミュニケーション能力は千世に吸い取られてしまったんだ。
「まあ確かにあたしはコミュニケーション能力高いけどさ」
「いや、その自画自賛すごくいらない」
「でもまあ、あたしの言葉の選び方の格差ってよりかは」
「いやいや、何その格差って」
「心晴くんが言ったんじゃん。でさぁ、心晴くんは人とコミュニケーション取らなすぎるから」
「僕だって最低限は……」
「ん〜、最低限じゃ最低限しか身につかないよ。私が言うのは最低限より上の段階の話」
千世が顔を滲ませたような気がした。
「心晴くんは今からあたしとコミュニケーションをいっぱい取って、あたしみたいにコミュニケーション能力上げよう!」
「え、いやそんなに深くは思ってなかったんだけど……」
「いーや、コミュニケーション能力高めて悪いことなんてないんだよ」
「そういうところが千世のコミュ力だな」
「尊敬してくれてもいいよ」
「その言い方だと尊敬しようがないかな」
でも千世と話していて嫌だとは思わない。むしろずっと喋っていたいとさえ感じてくる。