君と過ごした世界は、どうしようもなく暖かい
「僕の名前は____桜田暖だよ。
暖かいって書いてはるって読むんだ」
ふわりと目を細めながら笑う彼にまさに
合っている名前だと思った。
優しくて暖かい、春のような人。
けれどその反面私は醜い感情も同時によぎってしまった、私の名前とは真反対だなと。
冷たくて人が触りたくない氷のようなれい。
暖かくて皆が寄っていきたくなるようなはる。
「…素敵な名前だね。私とは大違い」
口にだしてからしまったと思う。
また冷たいヤツだと思われてしまう、嫌なことを言ってしまった。
「…そうかな?僕は好きだけどな、れいって名前。」
でも彼は心底不思議そうに首をかしげて
そう言った。
嫌味でもお世辞でもない
本当に思っているような言葉。
ずっと首をひねりながらうーん?と考えてる彼を見ていると笑いがこみあげてきた。
彼には不思議な力があるのかもしれない。
「…っふっははっ…」
「え!どうして笑ってるの?」
私はつい声を出して笑ってしまった。
急に笑いだす私にあわてているのか頭にはてなマークが浮かび眉がさがっている彼が見える。
悩む自分がバカみたいだ、私の汚い感情なんてなんでもないかのように一言で変えてくれるなんてすごい人。
自分の名前に少しだけ、ほんのちょっとだけ、自信がついたような気分になる。
暖かいって書いてはるって読むんだ」
ふわりと目を細めながら笑う彼にまさに
合っている名前だと思った。
優しくて暖かい、春のような人。
けれどその反面私は醜い感情も同時によぎってしまった、私の名前とは真反対だなと。
冷たくて人が触りたくない氷のようなれい。
暖かくて皆が寄っていきたくなるようなはる。
「…素敵な名前だね。私とは大違い」
口にだしてからしまったと思う。
また冷たいヤツだと思われてしまう、嫌なことを言ってしまった。
「…そうかな?僕は好きだけどな、れいって名前。」
でも彼は心底不思議そうに首をかしげて
そう言った。
嫌味でもお世辞でもない
本当に思っているような言葉。
ずっと首をひねりながらうーん?と考えてる彼を見ていると笑いがこみあげてきた。
彼には不思議な力があるのかもしれない。
「…っふっははっ…」
「え!どうして笑ってるの?」
私はつい声を出して笑ってしまった。
急に笑いだす私にあわてているのか頭にはてなマークが浮かび眉がさがっている彼が見える。
悩む自分がバカみたいだ、私の汚い感情なんてなんでもないかのように一言で変えてくれるなんてすごい人。
自分の名前に少しだけ、ほんのちょっとだけ、自信がついたような気分になる。