君と過ごした世界は、どうしようもなく暖かい
私の名前は冷たいと書いて、れいと読む。
冷 という名前だ。
その名の通りだ、冷めてて、なにか物事に熱心になれることもない。
人に特別優しいわけでもない。
最初はなんでこんな名前つけたんだと親に思っていたけれど私のような人間にはお似合いなのかもしれない。
私がいじめの標的にされるようになったのは中3の春頃。
ある出来事がきっかけで始まった。
「ねー冷ってさ、たまに冷たくない?そんなとことも好きだけどねー」
「何言ってんのよ」
私は軽くため息をつきながらも笑いを含んでそう言った。
チカは私の唯一の友達だった。
何も考えていないように見える私だが実はチカの言葉が嬉しかったのだ。
こんな私のことを受け入れてくれて友達でいてくれるのはチカしかいないと思っていた。
でもそんな時悲劇はおこった。
「好きです。付き合ってください」
人生初告白というものをされた。
誰だろうと思いながら相手の顔を見ると、黒髪の短髪に優しそうな目元はまさに爽やかな青年という感じだった。
端正な顔立ちをしている彼を見ると、この人はモテるだろうなぁと他人事のように思う。
でもだからこそなぜ私なのだろう?どこかで話したっけ?と疑問が次々にうかぶ。
彼も私の様子を察したのだろうか。
「俺、チカの友達の湊っていうんだけど覚えてないかな?」
…チカの友達?うーん覚えていると言われれば覚えているような覚えていないような…。
「ごめんなさい。覚えてないです」
「あはは、そうだよね急にごめんね?」
少し寂しそうな顔をするも微笑みながら返してくれた。
口調や態度から優しい人なのだということだけはわかった。
冷 という名前だ。
その名の通りだ、冷めてて、なにか物事に熱心になれることもない。
人に特別優しいわけでもない。
最初はなんでこんな名前つけたんだと親に思っていたけれど私のような人間にはお似合いなのかもしれない。
私がいじめの標的にされるようになったのは中3の春頃。
ある出来事がきっかけで始まった。
「ねー冷ってさ、たまに冷たくない?そんなとことも好きだけどねー」
「何言ってんのよ」
私は軽くため息をつきながらも笑いを含んでそう言った。
チカは私の唯一の友達だった。
何も考えていないように見える私だが実はチカの言葉が嬉しかったのだ。
こんな私のことを受け入れてくれて友達でいてくれるのはチカしかいないと思っていた。
でもそんな時悲劇はおこった。
「好きです。付き合ってください」
人生初告白というものをされた。
誰だろうと思いながら相手の顔を見ると、黒髪の短髪に優しそうな目元はまさに爽やかな青年という感じだった。
端正な顔立ちをしている彼を見ると、この人はモテるだろうなぁと他人事のように思う。
でもだからこそなぜ私なのだろう?どこかで話したっけ?と疑問が次々にうかぶ。
彼も私の様子を察したのだろうか。
「俺、チカの友達の湊っていうんだけど覚えてないかな?」
…チカの友達?うーん覚えていると言われれば覚えているような覚えていないような…。
「ごめんなさい。覚えてないです」
「あはは、そうだよね急にごめんね?」
少し寂しそうな顔をするも微笑みながら返してくれた。
口調や態度から優しい人なのだということだけはわかった。