元カレ
奥さん
‐ある日、心月(みづき)のスマートフォンに村山 詩生里(むらやま しおり)と言う女性から着信があった。
SNSの心月のページを開き、電話のボタンを押したのだろう。
「けいちゃん…」
心月は敬多(けいた)を見上げた。
「ん?」
「知らない人から電話がかかってきたんだけど、怖いから出て?」
敬多は心月からスマートフォンを受け取り、通話ボタンを押した。
「…はい」
『あれ?
みづきさん…ではないですね、すみません』
詩生里は慌てていたが、
「心月は僕の彼女ですが」
敬多が答えると、詩生里は安心したのか笑った。
『わたし、シン君の妻です』
「はあ…」
『みづきさんにシン君と言えば、わかります。
みづきさん、未だにわたしの夫と連絡を取っていて迷惑なんです。
夫はみづきさんの事、もう好きではないと言っていたので二度と連絡を取らないで欲しいんです』
女性はそれだけ言うと、一方的に電話を切った。
SNSの心月のページを開き、電話のボタンを押したのだろう。
「けいちゃん…」
心月は敬多(けいた)を見上げた。
「ん?」
「知らない人から電話がかかってきたんだけど、怖いから出て?」
敬多は心月からスマートフォンを受け取り、通話ボタンを押した。
「…はい」
『あれ?
みづきさん…ではないですね、すみません』
詩生里は慌てていたが、
「心月は僕の彼女ですが」
敬多が答えると、詩生里は安心したのか笑った。
『わたし、シン君の妻です』
「はあ…」
『みづきさんにシン君と言えば、わかります。
みづきさん、未だにわたしの夫と連絡を取っていて迷惑なんです。
夫はみづきさんの事、もう好きではないと言っていたので二度と連絡を取らないで欲しいんです』
女性はそれだけ言うと、一方的に電話を切った。