元カレ
敬多はしばらくぼんやりと立ち尽くしていたが、
「ねぇ、シンって誰?」
勇気を出して心月に聞いた。
「え、なんで」
心月の声がかすれている。
「さっきの電話の人、シンって人の奥さんらしい。
『みづきさん、未だにわたしの夫と連絡を取っていて迷惑なんです。
夫はみづきさんの事、もう好きではないと言っていたので二度と連絡を取らないで欲しいんです』と言ってたけど、どういう事?」
「…シンは元カレ。
最近、向こうから連絡をしてきて…その」
なんと言っていいかわからず、言葉につまる。
「まだ好きなの?」
「全然」
心月は即答する。
「…本当に?」
「うん、本当だよ」
「今は友だちって事?」
「わたしはそう思ってる」
「…向こうは」
まだみーちゃんが好きなんじゃないの、そう言おうとしたけれど、敬多は止めた。
「ねぇ、シンって誰?」
勇気を出して心月に聞いた。
「え、なんで」
心月の声がかすれている。
「さっきの電話の人、シンって人の奥さんらしい。
『みづきさん、未だにわたしの夫と連絡を取っていて迷惑なんです。
夫はみづきさんの事、もう好きではないと言っていたので二度と連絡を取らないで欲しいんです』と言ってたけど、どういう事?」
「…シンは元カレ。
最近、向こうから連絡をしてきて…その」
なんと言っていいかわからず、言葉につまる。
「まだ好きなの?」
「全然」
心月は即答する。
「…本当に?」
「うん、本当だよ」
「今は友だちって事?」
「わたしはそう思ってる」
「…向こうは」
まだみーちゃんが好きなんじゃないの、そう言おうとしたけれど、敬多は止めた。