元カレ
「何を?」

寝ぼけ眼で心太を見る。

「エッチ」

「え!!
いやいや、それはまずいでしょ!」

思わず声が大きくなる。

「俺、別れてからもずっとみっちゃんが好きやった…。
だから最後にしたい」

断る事はしようと思ったら出来た。
それが出来なかったのは、未だに心太が心月を想っていると知って気持ちが揺らいだのと、敬多から全く連絡がなくて寂しかったから…。

「…避妊してよ?」

「わかってる」

心太は頷くと、あの日と同じように心月を優しく抱いた‐。
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