その甘さ、毒牙につき【番外編】
私たちは家が近いから、駅に行ったりする必要も無いから便利。
瑞樹くんは迎えに来てくれると言っていたけど、断っておいた。
ほんとにすぐ近くだし、申し訳ないもんね。
15分ほど歩いていき、とーっても高いタワマンに到着。
…ほんとにここに住んでるんだもんなぁ。
しかも、お父さんとお母さんは海外に住んでいるからほぼ一人暮らし状態。
私の家とは比べ物にならないくらいの生活をしていて、ちょっとしたカルチャーショックだ。
エントランスにあるインターホンに教えてもらった番号を打ち込むと、瑞樹くんの声が聞こえた。