その甘さ、毒牙につき【番外編】
「で、話を戻すんだけど」
「う、うん…」
戻されるのはちょっと嫌だなぁ…なんて。
何を言われるんだろう…とドキドキしていた私。
でも、それは思っていたよりも普通のことだった。
「14日にさ、僕の家来てよ」
「瑞樹くんの……お家?」
瑞樹くんのお家には、告白したあの日以来全く行っていない。
行きたいなぁ…と思っていたんだけど、中々誘われないからこちらとしても言い出しにくかった。
理由はわからない。
瑞樹くんには瑞樹くんの事情…?があるんだろうと思っていた。