その甘さ、毒牙につき【番外編】
これは紛れもない本音。
いつどこで何をしても、瑞樹くんがいるのならなんだって楽しくて幸せだから。
お家デートも憧れてはいるけど、きっといつか誘ってくれると思ってたし…。
「だから、あんまり気にしないでほしい…かな」
今この瞬間だって、当たり前のように一緒にいられることが本当に嬉しい。
それをわかって欲しくて、私なりに精一杯伝えた。
「…僕も同じ。ももが隣にいてくれるだけで幸せ」
「っ…そ、っか…」
な、なにこれ……。
甘いセリフを囁かれるのも恥ずかしいけど、面と向かってこういうことを言われるのも、ちょっと照れくさい。