雨女の雨野さんは忘れっぽい
お友達になろうと言われた時は少し驚きましたが嬉しかったです。
だから私も勇気をだしました。
その結果、晴山さんとお友達になることができました。
晴山さんに一緒に帰らないかと誘われて私は戸惑いました。
私と一緒に帰ったら雨が強くなってしまうから。
晴山さんがびしょ濡れになってしまうのではないかと心配で溜まりませんでした。
そんな私を助けてくれたのは…伊般さん。
君でした──。
「僕は構いませんよ」
そう言った伊般さんは私の方を見て力強く頷きました。
それは…「大丈夫」そう言ってくれているみたいでした。
だから私はまた勇気を出すことができたんです。
ねぇ、伊般さん。
私はまだこの胸のドキドキが何を意味しているのかわかりません。
ですが…もし叶うのであれば──。
「ありがとうございます、伊般さん」
「…っ!!」
──これからも君の隣にいてもいいでしょうか?
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