ゼニスブルーの交差点
第二章 『静寂の出会い』




~中滿 あさな~

 六月に突入する直前頃から、雨の降る日が増えてきた。

 どんより重苦しい雲の厚い日は、お昼間の教室も若干薄暗い。

 つばきは晴れる日は目の色がハッキリ見えるから、曇りや雨の日が好きだな……と言っていたけど。

 寝さえしなければ注意されない授業を淡々と受け、金曜日、私とつばきは週に一度の家庭科部の活動に向かう。

 今日は何作るって言ってたっけ。



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