ゼニスブルーの交差点




「ずっとあさなと気まずかったから、それで嫌われてるかもって」

「そっそんな……」

 朝貴とつばきさんが話すところ、初めて見た。とても焦ったように中滿さんと一緒に現れた朝貴も、心配していたのだろう。

「ミナに会ったとしても、一切謝らなくて良い。つばきは何も悪いことしてない」

「……うん」

「ねぇ甲野君。ミナの前では、今後もつばきの彼氏ってことで良いんだよね?」

 確認の意味で鋭い目つきで中滿さんに尋ねられ、もちろんそうだと伝えた。




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