ゼニスブルーの交差点



 街に帰る人たちでギュウギュウになった車内、座る場所なく手すりを持ちながら三人並んだものの。あの嫌な感じの二人と一緒だったらどうしようと思ったが、姿が見えずホッとした。

 思い出すと、怒りと悲しみで……いや、怒りの方が強い。

 自分の今までの学校生活は波風一つ立たない穏やかさで、いじめにあっているような生徒を見たことがなかったから、つばきさんの話す言葉に一つ一つに衝撃を受けてしまった。

 つばきさんが悩み苦しんでいた中学三年、俺は無理なく通えサラッと入れそうなC高を、何の気持ちもなくただ受験した。そんな時にも、つばきさんは──



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