ゼニスブルーの交差点





「なんか、お似合いだね」

 ポロッと出た言葉に、朝貴がビックリしたように目を見開いて中滿さんを見ると、中滿さんは朝貴でなく俺を見て若干気まずそうに右手で長い髪をかく。

「や……ただ話してるだけなのにそう見えるって、もう小学生の時と違うんだなって。周りの反応に正直驚く」

 単純に話してるからお似合いだと見えたわけでなく、二人の様子を見てそう思ったのだが。

「さっきもな、ちょっと間違えられて、気まずかったよな」

 あっさり笑う朝貴に、中滿さんもコクコク頷いた。



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