ゼニスブルーの交差点



 朝貴が自分のことを想ってくれていた気持ちって……南浦さん知ってた?

 分からないけど……自分から南浦さんにとかやく話すことってない。

 先に来ていたつばきにすぐにおめでとうと言いに行くと、離れた距離にいるつばきと甲野君は目配せして微笑み合う。

「……あさなちゃん嬉しい……ありがとう。……昨日ね、いろんな人と会って緊張したよ」

「田舎の大きなお祭りだからね」

「翠君が話してくれたんだけれどね……よく……思われないような人も……中にはいた」

「甲野君、やたら女子人気あるもんなぁ」




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