ゼニスブルーの交差点




 同じ気持ち……なんだよね。

 大きな朝貴と手を繋いで歩くのは、周りから見たら不格好なのかもしれないが、私は全然気にならなった。

 “身長差が可愛いカップル”なんて、七夕祭りで間違われた時は、冷や汗をかいてギョッとしたのに。

「はー……明日起きて夢だったら、どうしよう」

「本気で思ってる?」

「ふつーに本気。夢だった時は……数日学校休むわ」

 握った手に力を入れると、合図を受けたように朝貴もギュッとする。




< 809 / 1,125 >

この作品をシェア

pagetop