ゼニスブルーの交差点
第八章 『やさしい光』





~合原 朝貴~

 信じることのできないような、一生忘れることが不可能な瞬間が、前触れもなく待ち受けていた。

 自分のこと好きって言ってくれたあさなのことを思い出すと、狂いそうになるくらい感情が高ぶってしまって、何度も、何度も頭と心で再生する。

 好きって。

 誰でもない俺のことを、好きって。

 結局土日に顔を見ることはできなかったが、ようやく手に入れたあさなの連絡先に金曜日帰ってすぐに文字を送った。しかし、とても短い返信があったのは土曜日の夕方だった。




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