高校卒業祝いに俺のファーストキスをもらってほしい！？～年下のイケメン幼なじみからお願いされた件～

それで、決めた。


もう後悔はしたくないから。


ホワイトデーに指輪を渡して、告白しようと。


いきなり指輪なんて重い？


でも俺にとって、告白はプロポーズとほぼ同義。


さゆねえと付き合えたら、もちろん結婚したいと思っている。


そのために、さゆねえの両親から信頼を得られるよう小さな頃から良好な関係を築いてきた。


若くてもお金を得られるように勉強し、アプリ開発で得た資金で投資をして収入も安定しつつある。


さゆねえと将来一緒になるための外堀はだいぶ埋められていると思う。


あとはホワイトデーに、さゆねえという本丸を攻め落とすのみ！


……そう、思っていたのに。


合コンに行くって、どういう事だよー！！


今朝、卒業式へ行く前に勇気を出して第二ボタンを渡してみたけど全然想いは通じて無さそうだし。


このあと俺の部屋に来る約束してるけど、男の部屋でふたりきりになるっていうのに絶対警戒してないだろさゆねえ！


どうしたら俺の事、男として意識してくれる――？





　【―おまけの話～side拓斗～―完】