高校卒業祝いに俺のファーストキスをもらってほしい!?~年下のイケメン幼なじみからお願いされた件~
明日の詳細はまだ拓斗に伝えていない。


今日このあと拓斗の欲しい物を聞いて、明日は一緒に卒業祝いの買い物をしようと思っている。


何がいいのかなぁ、定期入れ?財布?それとも時計?


拓斗がもうすぐ大学生になるなんてお姉ちゃんは嬉しいよッ、なんて実の姉のような気分で拓斗の家に向かった。


「中学も高校も一緒で、大学も近いなんて本当に拓斗と私は腐れ縁よねー」


拓斗の部屋で学習机の椅子に座って、足をぶらぶらさせながら拓斗のいれてくれたオレンジジュースを飲む私。
 

椅子を奪われた拓斗は、自分のシングルベッドにちょこんと行儀よく座っている。


「そうだね……。さゆねえ、4月からは一緒に通学しよう?」

「いいよー。だけど拓斗、私と同じ高校でよくあの大学に受かったねぇ」


拓斗は頭のできも良い。


現役で合格したのはかなりレベルが高い難関大学。


私が通う女子大と最寄り駅は同じだけど、偏差値は大違い。
< 5 / 33 >

この作品をシェア

pagetop