極上タラシオトコの本気を引き出す方法



それによく良く考えれば、これって私のせいじゃん。


私が1人になったからこのお店まで来てくれた訳で、あのタイミングで一緒にならなかったら広瀬先生はこんなことになってないはず。



そう思うとすごく申し訳なくなってきて、この事実に今の今まで気が付かなかった私の神経はどうかしている。


歩いたことでだいぶ冷めたけど、やっぱり酔ってたんだなと再確認した。




「あの…ほんとすみません。私のせいで。」




「や、ごめん。そうなるよな
俺も発言に気をつける

や〜なんか来る道中想像より楽しかったからさ、遠藤さんの荷物がこの店の中になかったらなぁと思ってた。」



そう言って私の方に少し困った笑みを向ける広瀬先生がかっこよすぎて、その言葉を理解するのには少し時間がかかった。



えっと…?荷物がなかったらどういう意味?


文脈的に、私が荷物を持ってたらこれから一緒に2人でどこか違うところに行けるってこと?


それともただ単純に1次会で帰れたのにってこと?



いやいやいや、普通に後者だよね。


そもそもここまで送ってくれたことで、二次会に参加することになったわけだし、後悔してるはず。



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