極上タラシオトコの本気を引き出す方法
こんなんじゃダメだ。
そんな今日は週末の金曜日。
広瀬先生からの連絡が無いかなぁなんて、何度もメッセージアプリを開いては広瀬先生とのトークを見返して、待ってる自分がいる。
せっかくの金曜日なのに、もっと有意義なことに使った方がいいに決まってる。
もう夜の9時が来そうな時間だし、もう連絡はないんだろうなぁ。
そう思っていると、紗耶から電話がかかってきた。
『莉子〜、いま何してるの?』
「ぼーっとしてた」
『もう!また辛いこと考えてたんでしょ!
だから今日飲みに行こうよっていったのに』
「だって…」
『広瀬先生から連絡来るかもしれないもん。でしょ?
莉子、前までは莉子が幸せそうだったし、もしかしたらって私も思ってたけど、最近の莉子は辛そうで応援出来ない。
今、井口先生と研修医の先生と飲んでるから、気晴らしにおいで?
もう今日はきっと、広瀬先生からの連絡もないでしょ?』