極上タラシオトコの本気を引き出す方法
なんて1人で考えていると、また広瀬先生は笑って、
「何考えてんのかなんとなく分かる気がするけど、たぶん、遠藤さんがないでしょって思ってる解釈の方でいい思う」
なんて言葉を放って、破壊力抜群の笑顔を私に向けた。
その言葉にもドキドキしたし、さっき楽しかったって言ってくれた、その事実にも私はすごく嬉しくなった。
それに私だって、荷物さえ手元にあればこのまま、ほろ酔いの勢いに任せて広瀬先生ともう少し話してみたい。
荷物は紗耶に持っててもらえば取り急ぐものは入ってないはず。
それに、携帯さえあれば決済だってできるし、ちょっときたないけど、たぶんお財布が手元にあったとて、広瀬先生はお会計を女性に出させる性格ではなさそうだし。
ここは私が勇気をだして誘いさえすれば行ける状況だ…。
言うか、いや、でも普通に押しすぎたら引かれる?
でも言わなきゃこのまままた広瀬先生と話す機会なんてなくなっちゃうし…。
と私が葛藤していると、
「まぁ、今日は諦めるか。状況が状況だし。
これすっぽかしたら、普通に遠藤さんにも変な噂とかで迷惑かけそうだし」
と先に広瀬先生に言われてしまった。