極上タラシオトコの本気を引き出す方法
method7.5
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「それで、この前父が朔也さんと結婚したら、あそこの土地を使ってお家を建てたらいいって言ってくれて…………」
さっきから自分の将来の話を目の前の女がしているけど、全然想像がつかない上に、他人事みたいに興味が持てない。
ドリンクが無くなったけど、話の途中だからなかなか言い出せないし。
そもそもあそこの土地って、葛城家のほぼ隣じゃねぇか。
そんなとこに家建てたらほぼ二世帯だな。
なんて自分の未来にドンマイと声をかける。
俺の誕生日からもう3ヶ月。
入籍の話を急ぐ葛城家に俺はなんとか「もう少し美紀さんの事を知ってから夫婦になりたい」と苦し紛れの言い訳をした。
そんな俺に葛城家の両親はかなり好印象を持ったらしく、毎月毎月デートした方がいいともうこれで、5回目くらいの食事だ。