極上タラシオトコの本気を引き出す方法
「じゃあ、また連絡する
とりあえず、遠藤さん先店入ってて。
俺はちょっとコンビニ寄って行くから」
そう言って私をお店に入れるようにエスコートしてくれて、広瀬先生は店と違う方向に歩いていった。
「莉子〜!こっちこっち」
店に入った途端、ご飯のいい匂いと一緒にガヤガヤとした店内の声が溢れてきて、その中で紗耶が手を挙げて私を呼んでくれた。
「ごめんね!荷物ありがとう〜」
「全然!置いてってごめんね
ちょっと遅かったね?迷った??」
心配そうに聞いてくれる紗耶に早くさっきあった出来事を話したいけどこの環境じゃ言えるわけない。
「ううん!ちょっと酔い覚ましにゆっくり歩いてきちゃった」
私はそう言って笑うと紗耶も前にいた肝胆膵チームの中堅先生の、平山先生も「もう酔ってたの!」と笑ってくれた。
「遠藤って結構酒弱い?」
「そんな強くないんですよね〜。すぐ赤くなるし…」
「まぁ女の子はそんくらいがちょうどいいかもな」
なんて平山先生は紗耶の方を見て笑う。
「すみませんねぇ。女で酒好きで。」