極上タラシオトコの本気を引き出す方法
平山先生がいなくなったことで、広瀬先生の話題も終わって、それぞれまた2人や3人で話し始めた。
「莉子、なんかあった?
さっきから様子が変だけど。」
隣にいた紗耶にコソッと心配されて、自分がさっきの話題でショックを受けていたことをやっと理解した。
「ちょっとね。またあとから話してもいい?」
私と一応笑顔でそう言うと、紗耶はさらに心配そうな表情をして、
「いや、でもこのまま飲み会に居続けるのしんどくない?」
と言って、近くにいた後輩に2人分の飲み代を払って私の腕を持って席を立った。
「よし、莉子。2人で次行こう!」
行動力抜群の紗耶に連れられて、2人でいそいそと店を出た。
紗耶のこういう私の変化にすぐ気づいて、すぐに対処してくれようとするところが優柔不断の私にはすごく助かっている。
実際に店を出てみて、あの空間にいることが結構しんどかったんだなぁということに気がついた。
「もう、莉子って、嫌でもすぐに我慢したりする!
社会人として確かに我慢しなきゃいけない時もあるし、莉子の愛嬌は私には無いから尊敬もしてるけど、今は我慢しなくていんだからね!
どうしたの??
もしかして、広瀬先生となんかあった?」