極上タラシオトコの本気を引き出す方法



夜桜の儚い景色と溢れ出る涙と一緒に私の広瀬先生への気持ちが消えていったらいいのに。そう思いながら私はしばらく泣いた。




そして、泣いてスッキリしたのか、やっと落ち着いてゆっくり帰っていると、私の携帯に早川先生から電話がかかってきた。



「はい、どうしました?」


『お疲れ様、今肝胆膵チームで広瀬先生の送別会してたんだけど、二次会からオペ看さんも誘おうかってなって、
何人かもう来てくれるのが決まったんだけど、遠藤さんどうかな?』



「これからですか?」


『うん!全然無理しなくて大丈夫だし、もし来るとしても準備出来次第むかってくれたらいいよ

水野さんと相談する?』



「ちょっとそうしてみます!
また折り返してもいいですか?」


『うん、ぜひ!

俺もそろそろ遠藤さんに会いたいから、期待して待ってる』



そう言われて、電話は切れた。




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