極上タラシオトコの本気を引き出す方法




「そっか。
莉子、ほんとに広瀬先生のこと好きなんだね」


「うん…。
そうみたい。振り切れてるつもりで全然だった」



そう話していると二次会会場に着いた。


お店に入るともう、始めているようで、看護師の姿も何人か見えた。



「お、きたか!」



そう言って迎えてもらったけど、やっぱり私は早川先生の隣らしく、すっと隣に座ると、「来てくれてありがとう」と微笑んでくれた。



その優しそうな表情を見ると、どんどん罪悪感が募る。

チラッと広瀬先生を見ると、ばっちり目が合ってしまって、また一瞬で気持ちが引き戻される。



それからしばらく談笑したけど、なかなか広瀬先生に個人的に言葉を伝える場面はもちろん来なくて、もう最後に一緒に飲めたからよしとしようか。

そう思いかけていた。



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