極上タラシオトコの本気を引き出す方法
「へっ?!なんで…!」
「明らかに広瀬先生の話のあとからおかしいし、二次会に来ないって言ってた広瀬先生が莉子と同じくらいのタイミングできたから、もしかして、と思ったの。」
さすが紗耶の観察力はすごいし、感性も鋭い。
元々話す気だったけど、紗耶がまたさらに話しやすい雰囲気を作ってくれた。
「実はね…」
さっきまであった話を紗耶に全部話した。
うんうんと頷いたり、え!?と時に驚いた反応をしたりして、真剣に私の話を聞いてくれたあと、
「で?莉子は、広瀬先生のことどう思ってるの?」
と決定的な質問をされた。
「どうなんだろう…。
今は私にも分かんないけど、たった数分しか一緒に居なかったのに、その時間がすごく楽しくて、もっと一緒に居たいなぁとは思った。
それに広瀬先生の女性関係が軽いって話はちょっとショックだったし、未だに半分くらい信じてない、というか、信じたくないというか…。」
途切れ途切れ私の今の気持ちを話すと、紗耶は私の両肩にぽんと手を置いて、
「まぁ今はなんとも言えないけど、もうちょっと様子みてみよう?
今までそんなに注目してなかったから知らなかった話だってあるかもしれないし、莉子に連絡先を聞いた意図もまだ分かんないじゃん。
今の状況で莉子が気持ちをブルーにさせる必要は全くない!
まぁ、女遊びしてたとしても、莉子が感じた広瀬先生は嘘じゃないだろうし。
もうちょっと、ゆっくり考えてみよ?
それに、連絡交換したなら、いつか連絡来るでしょ?それも期待して待っていよ?」