極上タラシオトコの本気を引き出す方法
「ごめん、このまま莉子を俺のものにしたいけど、もう中途半端なことはやめることにした。」
その発言で私ははっと我に返った。
「私……」
彰人さんを裏切ってしまっていること、今日は旅行にこれから出る予定だということ、
全部思い出して、どうして今広瀬先生がここに居るのかも大きな疑問だった。
「広瀬先生、婚前旅行なんじゃ…
どうしたの?今日じゃなかったんですか?」
私がわけも分からず戸惑っていると、広瀬先生は少し困ったように笑って、信じられない言葉を言った。
「全部捨ててきた。
俺はそれでも構わない、
そんな事よりも何よりも、
莉子と一緒に居たい。
そう気づいたんだ。」