極上タラシオトコの本気を引き出す方法



そして迎えた俺の送別会。



二次会から看護師を呼ぼうと言ったのは俺だ。



『またまた、ほんと先生は女の子好きだな〜』なんて笠原先生にからかわれながらも俺はどうしても最後に莉子と会いたかった。




そして、もしネックレスを付けてきてくれたら、もう一度、今度は酔ってない莉子にちゃんと気持ちを伝えようと思った。




婚約者とか、跡継ぎとか、
そんなことはまた後から考える。


莉子にまだ俺への気持ちが残っているなら、今はどんな手を使っても、莉子を俺の隣に引き止めたかった。





でも、二次会に現れた莉子の首に、
俺のプレゼントしたネックレスはなかった。





きっと莉子にはもう気持ちはないんだろう。
それか、もう早川先生と前を向こうとしているのかもしれない。





< 287 / 309 >

この作品をシェア

pagetop