極上タラシオトコの本気を引き出す方法
それから時が経てば忘れていくと思っていた莉子の事は、忘れていくどころか時が経つにつれて恋しくなって、会いたくなった。
時折桜川総合病院を見ては莉子なにしてるんだろうとか、肝胆膵についてくれている看護師を見ては莉子の気遣いが恋しくなった。
恋愛感情を信じてなかった俺にとって、こんなことになるなんて本当に驚きの連続で、俺は一生このまま莉子への思いを抱えて生きていくんだろうかと思った。
そんなのは婚約者の美紀さんにとっても、俺自身にとってもよくないと分かっていたけど、
無理に忘れようとしても忘れられないと分かって、俺は莉子を好きでいることを自分で受容することにした。
それからは気持ちが楽になった。
このまま好きでいてもいいか。
そう思えたら仕事も勉強も捗った。