極上タラシオトコの本気を引き出す方法



そんな甘い言葉をかけて、頭をぽんぽんと撫でてくれる先生は私の彼氏



……ではない。



時間の合う時にこうしていつもの場所で抱き合う、大人な関係。



広瀬 朔也先生は私の勤める桜坂総合病院ではたらく、肝胆膵外科医。

30歳の彼はまだまだ医者としては若いけれど、その優秀さは前代未聞と言われ、研修医時代から上級医の先生からも高い評価を受けている。


実際に今日も膵臓のオペの執刀医としてメスを握っていたけれど、30歳という若さで膵臓オペの執刀が出来る医者はそういない。


さらにその中でも素早く、丁寧に、安全に、上級医からも認められるような手術が出来る30歳は日本全国探しても、彼くらいしかいないんじゃないかと思う。



有名な外科医の両親の元に生まれ、小さい頃から成績優秀。
有名大学に現役合格し、ストレートで卒業するのは難しいと言われている医学部を当たり前のようにストレートで卒業。



研修医時代から簡単なオペは完全にマスターして、上の先生を驚かせ、消化器外科でも最も忙しくオペ時間も長い肝胆膵外科に入局。



そして凄いのは経歴だけじゃなくて、180cmの高身長にクールなルックス。

すっと通った鼻筋に伏し目が似合う切れ長の二重の目。瞳は色素が薄くて目が合うだけで吸い込まれそうなほどキラキラしている。
すれ違った誰もが振り返るような彼を女性が放っておくわけがない。







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