極上タラシオトコの本気を引き出す方法



ふぅ〜。さっき先輩にあぁ言ったけどさすがに初日から肝胆膵の長いオペはやっぱり疲れたなぁ



なんて思いながら更衣室に置いてあるソファにずしりと重い身体を預ける。


何気なく携帯を見るとたくさんの通知の中、私の心臓がドクンとなるものがあった。


『広瀬 朔也: 仕事はじめお疲れ。初日でもさすが遠藤さん、完璧な器械出しをありがとう』



数分前のその通知は、なぜか他のと比べ物にならないくらい目立っていて、私は思わず「きたっ!」とソファーから立ち上がって飛び跳ねた。


そんなにすぐ返したらずっと待ってたみたい?


でも社会人として職は違えども上司の連絡はすぐ返すべき?



いやいや、でもやっぱりすぐ返したらがっついてるみたいで引かれるよね。



脳内で論争を繰り広げて、結局すぐには返さないようにしたはずなのに、何回もその通知を見ては幸せな気持ちになる。



家に帰る途中も、帰ってからも、何度見ても変わらないのに、広瀬先生からの文章を何回も読み直す。




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