極上タラシオトコの本気を引き出す方法




そして莉子にありったけの思いを伝えると、はじめはかなり驚いた顔をしていたけれど、俺の言葉にすごく幸せそうな顔をしてくれた。



そして俺にぎゅっと抱きつくと、



「これからきっと、色んな大変なことがあるけど、私も広瀬先生とずっと一緒にいたい……


ずっとずっと私も忘れられなかったんです。
同じ気持ちだったなんて夢みたい



本当にだいすき……」



そんな嬉しすぎる言葉をくれた。
やべぇ。めっちゃ可愛い。堪んねぇー。




俺の片腕にぴったり抱きついて肩に頭をちょこんと乗せてくる莉子に取り戻した理性が危うくなりながら、両思いという幸せをはじめて噛み締めた。



そんな莉子を俺は絶対に幸せにしたいと心に決めて、これから山ずみの問題を考える。




まず早川先生とのことをどうするのか、俺の婚約破棄を進めること、そして、俺の両親への説明……考えただけで気が遠くなるけど、莉子が隣にいてくれれば俺はなんとか出来そうだと生まれて初めて根拠の無い自信が湧いてきた。



恋愛のパワーに驚いていると、莉子の携帯がなり始めた。




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