極上タラシオトコの本気を引き出す方法



そんな言葉に本当に私のことを思ってくれているのがどんどん伝わってきて、私は涙が出そうになる。




「ありがとうございます。でも気持ちだけで十分です…。


私、自分の意思で広瀬先生を選ぶから、ちゃんと彰人さんにも自分で伝えたい。
私の事、大事に思ってくれてるのは痛いほど知ってるので。


ちゃんと私の言葉で終わらせるべきだから。
それに、隣に広瀬先生居てくれるから頑張れる気がする。」





そう言って決意を固めて私は深呼吸をすると電話に出た。




「もしもし…」



『莉子?そろそろ迎えに行けそうなんだけど、ひとつ謝ることがあってさ。



俺、今日本当に俺らが運命の相手で、これから先、一緒に居てもいいのか、試してたんだ』




彰人さんの抽象的な言葉に私は首を傾げながら言葉を頭の中で繰り返して、必死に意味を考える。



試す…?なにをどう?
占いにでも行ったのかと疑問に思っていたけれど、決定的な言葉を彰人さん言った。





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