極上タラシオトコの本気を引き出す方法
しばらく車に乗っても全然慣れない乗り心地と、オシャレな洋楽にガチガチに緊張していると、「ついたよ」とまたもや広瀬先生は助手席に回って私をエスコートしてくれた。
降り立ってみると、いかにもすごく高級そうなお店がとても上品に構えていた。
「こ、ここですか...?!
私、こんな格好で大丈夫でしょうか、、」
確かに、しっかり見れてなかったけれど、広瀬先生はジャケットを着てすごく綺麗めな服装をしている。
ジャケットもスラックスもすごく自然に着こなしすぎて全然気が付かなかった...。
やっぱり服装くらい聞いとけばよかったなぁなんて後悔していると、
「ん?遠藤さん、すごいいいじゃん。
俺は今日会ったときに、今日のお洒落した遠藤さんとこの店で食事するのがさらに楽しみになったけど?」
「いやでも全然場にそぐわないというか...。
私と言うより、広瀬先生に申し訳ないです」
私みたいに普段着よりも少しだけ綺麗なワンピースでこんなお店に足を踏み入れる女性はいるんだろうか。
そもそも、こんなお店に入れる女性はきっと、私の今来ている服なんて目にも入らないほどお金持ちかもしれない。
そんな中こんな私と食事するなんて、広瀬先生の周りからの視線がこわいし、その視線によって広瀬先生からやっぱり連れてくるんじゃなかったなんて思われたら立ち直れない。