極上タラシオトコの本気を引き出す方法
やっぱり失礼だったかな...。
普通みんな知ってるのか。
確かに、ご飯にこうやって行くなら少しくらい広瀬先生の情報集めとかなきゃ、話題にも困るよね。
この何日間も浮かれて、ドキドキしてただけで、何にもなんが得てなかった私に、つくづく気配りが足りなかったなと後悔してしまう。
「すみません、さっきから...。
私って結構失礼なこと言ってしまってますよね...」
そう言って少し落ち込む私に広瀬先生は予想外の言葉をかけてくれた。
「そんなことないよ。
むしろ、俺はそっちの方が嬉しい。
俺自身より俺の鎧に興味ある人の方が多いから。
遠藤さんは俺の鎧について知らないことの方が多いからか、なんとなく、人としてちゃんと向き合ってくれてる気がする」