極上タラシオトコの本気を引き出す方法




広瀬先生の鎧っていうのはなにを示しているのか私にはまだ分からないけれど、広瀬先生が少し自然体で居てくれている気がして嬉しくなった。



そのあともスマートにドリンクの注文をして、コースを始めてもらうように店員さんへ伝えていた。



「コースだったんですね!
これキャンセルしてたらキャンセル料金かかったんじゃ...」



「まぁそうなんだけど、せっかく食事するなら遠藤さんに気負いしてほしくなかったから。キャンセル料なんて大したことない。

とはいえ、俺が強引に連れてきたようなものだけど。」



そう言って私に笑いかける広瀬先生はどこまで気配りができる人なんだろうか。




「ほんとに色々考えていただいてありがとうございます。」




「いえいえ。俺は気遣われない方が嬉しいから。
お酒だって、俺が運転してるからって気にせず飲んでもいいよ?」



< 46 / 309 >

この作品をシェア

pagetop