極上タラシオトコの本気を引き出す方法



私が話し終えてもしばらく何も反応がなくて静まり返った個室にやっぱり余計なこと言ったかなと不安になった。



「あ、や、すみません。勝手なことを。
でもいつか、機会があれば伝えたいなと思ってたことなので。

不安な患者さんに代わって、ありがとうございますって言いたかったので。」




私がそう言うと、広瀬先生は少し困ったように笑った。



「初めてそんなこと言ってもらえた。

みんな基本、見た目とか見たままの状況とかで判断すること多いからさ。

例えば俺が声掛けをしたりしなかったりするのを見て、何も知らない人は俺の気分だって言うんだけど。
俺からしたら患者さんの性格に合わせて対応してるつもりなんだよな。


そういう細かいところって、知らない人には評価されないし、普通の人は見てくれないからさ。


今遠藤さんからの言葉聞いて、驚いてるところ。
ほんとに、人のことちゃんと見てるんだな。関心するし、俺はすごい嬉しかった。
こちらこそ、ありがとう」




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