極上タラシオトコの本気を引き出す方法
そして最終的にすごく照れた様子の広瀬先生はカッコよくカードで支払いしてくれて、やっぱり値段は教えてもらえなかった。
帰り道にこんなのでは全然足りないとは思いながらも、ドライブスルーでカフェのコーヒーをご馳走させてもらって、おうちまで送ってもらった。
「ほんとにいい日になった。ありがとう。
またよかったら誘ってもいい?
今度はもうちょっと気軽に入れる店にするから。」
笑いながらそう言う先生はやっぱりいつ見てもスマートでかっこいい。
そんな先生の少し弱い部分を知れたんじゃないかと思うと、私にとってもすごく特別な日になったように感じた。
それに、前に平山先生が言ってた女性関係に軽いというのはやっぱり嘘なんじゃないかとさえ思う。
「また是非、誘ってください。
ご馳走さまでした。本当にありがとうございました」
そう言って、広瀬先生の車が見えなくなるまで見送ると、本当に幸せな気持ちで玄関の扉を開けた。