極上タラシオトコの本気を引き出す方法
今日はオシャレなイタリアンだった。
店内は少しライトが落としてあって、各テーブルにキャンドルが置いてある。
テーブル同士の間隔がかなり空いていて、私たちは夜景が綺麗に見える窓際の席に案内された。
こんないい雰囲気のお店に更に期待が高まってしまった。
『いい?雰囲気よ、雰囲気。
恋愛の話をわざとしてみる!例えば、好きなタイプとか聞いてみたり。
そしたら自ずと、そういう雰囲気になるでしょ?』
とさっき教えられたばっかりの紗耶のアドバイスを思い出しながら、いつか聞けそうなタイミングがあれば聞いてしまおうと決心する。
よし!という思いで広瀬先生を見ると、「たぶんこのカクテル、遠藤さんの口に合うと思う」と私が初めて耳にするものをオススメしてくれて、もうスマートにドリンクの注文をしてくれている。