極上タラシオトコの本気を引き出す方法
method4
なんとなく広瀬先生の雰囲気が変わったように見えて、私も身構える。
今までの雰囲気なら、ここで告白の流れかと思ってしまうけれど、どうやら違って見えるのは、酔った私にも判断がつくくらい明らか。
「ごめん、もしかしたら遠藤さんのこと、ガッカリさせるかもしれないし、嫌われるかもと思ってなかなか切り出せなかったんだけど。
俺の恋愛観は人よりかなり変わってるんだと思う」
そう切り出された瞬間、やっぱりこれは告白じゃなくて、私はこれから告白も出来ないまま、広瀬先生から距離を取られるんだろうと直感的に察した。
それに、平山先生から聞いた話が頭をよぎる。
聞きたいような、聞きたくないような。
頭の中では葛藤するけど、やっぱり真剣に向き合おうとしてくれている広瀬先生の言葉はこわいけど、しっかり聞いておきたいと思った。
「俺、前に、整形外科医になりたかったって言ったことあったよな?
でも自分には肝胆膵外科の道が用意されていたからそう選んだって。
それは恋愛も同じ。」