極上タラシオトコの本気を引き出す方法



だから出来るだけ俺の思いがそのまま伝わってくれればいいと思いながら、丁寧に言葉を選びながら話したつもりだった。



というか、たぶん俺自身としては上手く伝えられたんじゃないかと思う。



でも俺が予想していた莉子の反応とは大幅に違っていて、俺自身を求めてくれている莉子を前面に見せられると、一瞬で決意なんて崩れてしまった。



夜道を歩きながら手を握ると恥ずかしそうな表情をしながらも嬉しそうに俺の手をギュッと握り返してくれるし、



キスすれば、酒で真っ赤な頬をもっと赤く染めて、とろとろの視線で俺を見つめてくるし、こんくらいでこんなになるなら、この先どうなんだよってどんどん俺の気持ちは煽られた。


ホテルに着いてからも、莉子が本当はちょっと葛藤していたことも分かってたけど、考える時間さえ与えたくなくて、ほとんど部屋の様子なんか見ずにパネルをタッチした。




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