私じゃダメだよ
  着いた場所はいつも一緒に話した空き教室だった

 どんなに忙しくても、私が会いに行けばいつも、ここで話を聞いてくれた

 他愛もない話から進路の話まで

 私が満足するまで隣にいてくれた

 口も挟まず、最後まで優しく相槌を打って

「応援してるから」

 最後は決まってこう言ってくれた

 その魔法の言葉はいつまでも私だけのお守り

 これがあるから、私は1人で大丈夫です
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