私が彼の笑顔を見るまで
出会い
椿視点
ピピピピ……ーーーーーカチッ
「んーー……もう、こんな時間か」
僕、一条椿(いちじょうつばき)の朝は早い。1人暮らしをしている訳では無いのだが、実質1人暮らし状態なので、朝食や昼のお弁当の準備まで1人でする必要がある為、毎朝5時起きなのである。
……はぁ……。今日は、高校の入学式だからお弁当を作る必要無かったのか。間違えてお弁当を作る時間込みで目覚ましをセットしてしまった……。
僕は、幼稚舎から大学までエスカレーター式の私立皇蘭(おうらん)学園に通っている。世間ではそこそこお金持ちの集まる頭の良い子ども達が集まる学園として有名だが、幼稚舎の受験合格からエスカレーター式で進学できるので、頭の良さは後から受験して入って来る人の方が良い(偏差値がどんどん高くなる為)、僕からしたら少し残念な学園だ。
ピピピピ……ーーーーーカチッ
「んーー……もう、こんな時間か」
僕、一条椿(いちじょうつばき)の朝は早い。1人暮らしをしている訳では無いのだが、実質1人暮らし状態なので、朝食や昼のお弁当の準備まで1人でする必要がある為、毎朝5時起きなのである。
……はぁ……。今日は、高校の入学式だからお弁当を作る必要無かったのか。間違えてお弁当を作る時間込みで目覚ましをセットしてしまった……。
僕は、幼稚舎から大学までエスカレーター式の私立皇蘭(おうらん)学園に通っている。世間ではそこそこお金持ちの集まる頭の良い子ども達が集まる学園として有名だが、幼稚舎の受験合格からエスカレーター式で進学できるので、頭の良さは後から受験して入って来る人の方が良い(偏差値がどんどん高くなる為)、僕からしたら少し残念な学園だ。