私が彼の笑顔を見るまで
 というか、烏丸……お前そんな真面目な事を言える人間だったんだな……。僕はその事の方が驚きだよ。
 タカハシが何を言ったのか知らないけど、きっと烏丸の琴線に触れるような事を言ったのだろう。
 仕方が無いから、友だちにしてあげても良いかな……。わざわざ僕のいる学園に来てくれたし、悪い奴ではないのは分かっているしな……。
 「……烏丸、あまりタカハシ……先生、を虐めてあげるな。今、僕の方に来たら友だちになってあげても良いよ?」
 フフッ……久し振りに愉快な気分だな。
 「一条様〜〜〜〜♡♡♡♡♡♡」
 凄い。光の速さで烏丸がこっちに来た。やっぱり烏丸はこうやってアホみたいに僕に尻尾を振ってくる方が似合っている。
 「一条様!!!俺、一条が笑ってる?というか口角が上がっている姿を見るの、学園では初めてです!!!!感動し過ぎて泣きそうです!」
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