私が彼の笑顔を見るまで
 「……泣けば?……それより、烏丸、僕とクラス替わって。一般クラス行きたい」
 「一条様〜……流石にそれは無理ですよ〜」
 「いや、烏丸だって勉強できるでしょ?僕と替われよ」
 「一条様……俺に無茶振りするより、もっと手っ取り早い方法がある事、分かっていますよね?」
 チッ……、烏丸も知ってるか……。
 「一条様〜、ムシケラを見るような目で俺を見ないでください〜(泣)(泣)」
 仕方無いでしょ。嫌な事思い出させたんだから。
 「一条様、俺、今日からグループの奴等のに一条様の友だちになったって自慢しまくりますから!!!発言の撤回は受け付けませんよ!」
 「……いいよ、自慢し過ぎてボコられても僕は助けないからね?」
 美堂(びどう)や朱雀(すざく)はうるさいのが苦手だからすぐに手が出そうだけど……。
< 25 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop