⑥姫は成瀬くんに守られたい✩.*˚
そして事件があった日の放課後。
廊下を歩いていると、根本が電話で誰かと話をしていた。
「こっちは準備出来た。アレしたら本当に先生たち焦って会議始めたわ。予想通り若槻も緊急会議参加したし。……そう、今、二條ひとりだわ。……うん、了解! 今からそっち連れてく」
今二條はひとりなのか。
というか、内容はもしかしてこの前話してた誘拐の話?
根本の会話があやしくて、ひっそりあとをついて行った。
外に行くと二條がいた。
無理やり二條をどこかに連れてく様子だった。
そして車が停まってる場所までふたりが行くと、マスクで顔を隠したクラスの奴らが二條を車の中に連れ込もうとして……。
怯える二條を他人事のようにニヤついて眺めている根本。
それを見ていて、心がざわめいた。
関わるつもりはなかったのに、むしろ避けていたのに俺は無意識に怯えている二條を助けたくなり、気がつけば一緒に逃げていた。
廊下を歩いていると、根本が電話で誰かと話をしていた。
「こっちは準備出来た。アレしたら本当に先生たち焦って会議始めたわ。予想通り若槻も緊急会議参加したし。……そう、今、二條ひとりだわ。……うん、了解! 今からそっち連れてく」
今二條はひとりなのか。
というか、内容はもしかしてこの前話してた誘拐の話?
根本の会話があやしくて、ひっそりあとをついて行った。
外に行くと二條がいた。
無理やり二條をどこかに連れてく様子だった。
そして車が停まってる場所までふたりが行くと、マスクで顔を隠したクラスの奴らが二條を車の中に連れ込もうとして……。
怯える二條を他人事のようにニヤついて眺めている根本。
それを見ていて、心がざわめいた。
関わるつもりはなかったのに、むしろ避けていたのに俺は無意識に怯えている二條を助けたくなり、気がつけば一緒に逃げていた。