⑥姫は成瀬くんに守られたい✩.*˚
第1話 姫立学園
4月7日。
今日は高校の入学式。
私は今、大きな白い建物の前に立っている。
ここは、私立姫立学園。
今日から私、二條沙良が通う学園だ。寮生活も始まる。
「次、お嬢様に会えるのはゴールデンウィークでしょうかね?」
「うん、そうだね。岩山さん、会えない時も元気でね!」
「お嬢様も、お元気で」
今話をしているのは、小さい頃から私を守ってくれていたお姉さん的な存在の岩山さん。彼女が運転した車でここまで来た。
今日も忙しい両親の代わりに入学式に出席してくれる。
「岩山さん、私の制服乱れてない?」
「大丈夫ですよ。お嬢様、制服がとてもお似合いですね」
岩山さんは指で軽くブラウスの襟を整えてくれた。
私は、改めて自分の制服を見つめた。
ここの学園では、身に纏う物の色がクラスによって違う。
私は1年2組で色は赤。今日から純白のブラウスに赤のスカートやリボンなどを纏うことになる。好きな色だから、この色だと知った時は気分が良かった。
その色は女子だけで、男子の制服とかの色は漆黒。ちなみにクラスの女子は私ひとり。
この学園では『姫は騎士に守ってもらう』という独特な規則がある。
クラスでひとりしかいない女子の私は必然的に姫に。そして、20人いる同じクラスの男子の中から騎士をひとり選んで、守って貰うことに。
そして今日から1ヶ月後、全校生徒が集まり、姫達と選ばれた騎士達が舞台に立ち、騎士の誓いの儀式が行われる。
私たちは1期生だから、前例もないし、先輩もいない。
だからどんな感じだったのかなんて質問出来ないし、これからどうなるのかも予想が出来ない。
色々な気持ちが心の中で交差する。
「私、がんばるから!」
「はい、お嬢様。応援してます!」
私は背筋を伸ばし学園を見つめた。
今日は高校の入学式。
私は今、大きな白い建物の前に立っている。
ここは、私立姫立学園。
今日から私、二條沙良が通う学園だ。寮生活も始まる。
「次、お嬢様に会えるのはゴールデンウィークでしょうかね?」
「うん、そうだね。岩山さん、会えない時も元気でね!」
「お嬢様も、お元気で」
今話をしているのは、小さい頃から私を守ってくれていたお姉さん的な存在の岩山さん。彼女が運転した車でここまで来た。
今日も忙しい両親の代わりに入学式に出席してくれる。
「岩山さん、私の制服乱れてない?」
「大丈夫ですよ。お嬢様、制服がとてもお似合いですね」
岩山さんは指で軽くブラウスの襟を整えてくれた。
私は、改めて自分の制服を見つめた。
ここの学園では、身に纏う物の色がクラスによって違う。
私は1年2組で色は赤。今日から純白のブラウスに赤のスカートやリボンなどを纏うことになる。好きな色だから、この色だと知った時は気分が良かった。
その色は女子だけで、男子の制服とかの色は漆黒。ちなみにクラスの女子は私ひとり。
この学園では『姫は騎士に守ってもらう』という独特な規則がある。
クラスでひとりしかいない女子の私は必然的に姫に。そして、20人いる同じクラスの男子の中から騎士をひとり選んで、守って貰うことに。
そして今日から1ヶ月後、全校生徒が集まり、姫達と選ばれた騎士達が舞台に立ち、騎士の誓いの儀式が行われる。
私たちは1期生だから、前例もないし、先輩もいない。
だからどんな感じだったのかなんて質問出来ないし、これからどうなるのかも予想が出来ない。
色々な気持ちが心の中で交差する。
「私、がんばるから!」
「はい、お嬢様。応援してます!」
私は背筋を伸ばし学園を見つめた。