⑥姫は成瀬くんに守られたい✩.*˚
カフェを出たあとは適当に街をぶらぶらした。相変わらず特に何か目的があるわけではなく、彼も騎士として何かするわけでもなく。
でも一緒に歩くだけで居心地がよくて、これからも騎士として彼が近くにいる姿も想像できた。
あっという間に夕方になる。
夕日が眩しい。
解散場所は、待ち合わせをした駅前で。
「なぁ、騎士になるの、俺じゃあダメか?」
成瀬くんは普段見せない切なそうな表情で言う。
「うん、根本くんにお願いする」
「……そっか、分かった」
今の会話で、もう完全に成瀬くんが私の騎士にならないのを実感して、心が痛くなった。
「お嬢様、少し成瀬さんとふたりきりでお話させてもらってもよろしいですか?」
岩山さんが言った。成瀬くんと岩山さん、ふたりで何を話すんだろう?
「うん。じゃあ私、このベンチで座って待ってるね!」
話をしているふたりを私は座りながら眺めていた。
数分で話し終えたふたりは戻ってきた。
私と岩山さんは成瀬くんと別々の方向へ進んだ。
でも一緒に歩くだけで居心地がよくて、これからも騎士として彼が近くにいる姿も想像できた。
あっという間に夕方になる。
夕日が眩しい。
解散場所は、待ち合わせをした駅前で。
「なぁ、騎士になるの、俺じゃあダメか?」
成瀬くんは普段見せない切なそうな表情で言う。
「うん、根本くんにお願いする」
「……そっか、分かった」
今の会話で、もう完全に成瀬くんが私の騎士にならないのを実感して、心が痛くなった。
「お嬢様、少し成瀬さんとふたりきりでお話させてもらってもよろしいですか?」
岩山さんが言った。成瀬くんと岩山さん、ふたりで何を話すんだろう?
「うん。じゃあ私、このベンチで座って待ってるね!」
話をしているふたりを私は座りながら眺めていた。
数分で話し終えたふたりは戻ってきた。
私と岩山さんは成瀬くんと別々の方向へ進んだ。